家づくりQ&A
1. 営業マンに相談すると売り込みがしつこくてイヤ……。
「モデルハウスに行くと、毎日営業マンが訪ねてきそうでコワイ……」
「ちょっと資料をほしかっただけなのに、なんだかしつこいな……」
残念なことですが、これは住宅業界でよく耳にする話です。本来、家づくりはお客さま自身が考え、信頼できる業者をさがし、その業者と力を合わせてすすめていくものです。家をつくる側であるお客さまがお客さまのお手伝いをする立場である住宅業者に遠慮したり、対等に話ができずに悩んでいるのだとしたら、これほど悲しいことはありません。
ヤマトホームでは、お客さまへ対する売り込みは一切いたしません。どうぞお気軽に構造見学会へお越しください。その際に「今はまだ名前を書きたくないな」とお思いならば、遠慮なくおっしゃってください。
2. 持ち家と賃貸ではどっちが得?
「持ち家と賃貸、どちらにしようか?」
多かれ少なかれ、誰もが一度は考える大きな問題ですね。賃貸は借り入れを伴わないため精神的に気楽ですが、「子どもが大きくなった時に部屋数が足りない」「老後はどうしようか」といった心配もあります。一方で家を建てる人にとっては、借り入れの際に、無計画なまま進めてしまうことが危険です。
賃貸と持ち家のどちらが良いかは、人それぞれで考え方や暮らし方が違いますから、はっきりと断言することはできません。それぞれのメリット・デメリットを十分に理解したうえで検討する必要があるでしょう。
一番大事なことは「一戸建て住宅に住みたいと思うか」、それとも「ずっと賃貸でいいと思うか」について、じっくり考えてみることかもしれません。ご夫婦で、ご家族のみなさんで、納得のいくまでとことん話し合ってみてください。
3. 建築条件付きの土地ってどう思う?
新聞の折込チラシなどで「○○分譲地特価販売中!ただし建築条件付」なんて文字を目にしたことはありませんか?
この建築条件付という土地、簡単に言えば「その土地の販売会社に建物工事もお願いしなければならない」ということです。建築条件付の場合、建売住宅と違って工事過程をその目で確認するができます。ただし建物工事を請負う業者がすでに決まっていることで、金額が高かったり、しっかりとした仕事をする職人を使うかどうかわからない……といった懸念も考えられます。
希望の工法や間取りを実現することができ、正直な価格でしっかりとした仕事をする会社であれば、何も問題はありません。土地をエサにして工事契約を急ぐような会社であれば注意が必要です。
4. シックハウスが心配なんだけど……。
住宅が原因でもたらされるアレルギーについて、近年、皆さんの関心が非常に高まっています。特に小さなお子さまがいらっしゃるご家庭においては、簡単には片付けられない怖い問題です。喘息やアトピーに苦しむお子さまは、ここ数年でずいぶんと増加していると耳にします。そして、その原因のひとつがホルムアルデヒドという住宅から発せられる化学物質の影響だと考えられているのです。
現在の住宅では、このような化学物質の放散量を極力おさえた素材を使用しています。木造住宅ならではのやさしい木の香り、その心地よさは、構造見学会・完成見学会でお確かめください。一歩中に足を踏み入れると、まるで森の中にいるようなさわやかな気分を味わうことができるはずです。
5. モデルハウスはどうやって見たらいいの?
「家を建てたい!」 そう思ったときに誰もが一度は訪れる場所、それがモデルハウスです。
大手住宅会社が構えるモデルハウスでは、営業マンがにこやかにあなたを出迎え、そのモデルハウスの良さを懇切丁寧に説明してくれます。しかし、中には売ることばかりに気をとられ、「お客さまにとって本当に必要なものは何か」「お客さまにとってイチバン幸せな家とはどんなものか」については、あまり熱心に教えてくれないところもあります。
モデルハウスを見るときは、あなたの家づくりに活かせるところはあるか? どこをどう活かしたら良いのか? という視点でじっくりと見てまわることが大切です。
「家づくりの情報がほしいだけ」「気軽な気持ちで見たいだけ」という方は、名前を記入せずに資料だけをもらう方法もあります。
6. 予算内で満足のいく家づくりをするコツは?
家づくりのプランを考えていると、どうしてもあれもこれもと要望が多くなってしまいます。これから先の長い人生をともに歩んでいく家ですから、できる限りの要望を叶えたいと思うのは当然のことですね。
予算内で満足のいく家づくりをするコツは、まず「これだけは絶対に実現したい!」というこだわりをしっかりと見極めることです。そして実現したいものから順に並べていき、その順番に応じてプランに組み込んでいきます。何を第一に実現したいかという要望は、家族のみなさんで意見が異なるでしょうから、あらかじめ、きちんと取りまとめておくことも重要ですね。
7. オプション工事は本当にないの?
オプション工事がある場合とない場合とでは、建築費の合計金額は大きく異なります。広告では安い金額でうたっている会社でも、いざ打ち合わせをはじめてみたら「オプション、オプション……」の繰り返し。最終的には当初予定価格を大幅に上回ってしまった、なんて話も耳にします。
わたしどもがご提案するプランの中には、子育て世代に必要なものはすべて標準装備に含まれています。しかし、お客さまの中にはもう少し違ったものがほしい、全館暖房の家にしたいなど、こだわりを叶えるために一部オプション工事になってしまう場合もあるかもしれません。
設備や仕様については打ち合わせの段階から入念にご相談させていただきます。ご要望の設備がオプション工事になるかどうかについては、お客さまにしっかりご確認いただいた上で決定します。どうぞご安心ください。
8. 設計事務所に相談したほうがいい?
こだわりの家やふつうとはちょっと違った個性的な家をつくりたいという場合は、設計事務所へお願いするのもひとつの方法です。ただし、すべての設計事務所が良いというわけではありませんので注意が必要です。注意しなければならない3つのポイントは次のとおりです。
1. あまりにも安い設計費には疑問が残ります。建築費の10~15%が妥当な金額です。
2. 使い勝手や予算を考えずに、家を作品化してしまうことがあります。依頼する際にきちんと要望を伝えることが大切です。
3. どんなに設計が良くても施工をする職人の腕が悪ければ台無しです。施工会社はどうやって決めるのかなどについてしっかり確認をしましょう。
以上のことに注意して、検討すると良いでしょう。
9. クロスのイメージをつかめない。
クロスは壁だけでなく部屋全体の印象を決定づける大切なものだけに、選ぶのが非常に難しいですね。サンプルは小さなものですから、本当は貼りあがりをご覧いただくのが一番良いかもしれません。でも現実はと言うと、それはなかなか難しい問題です。
お時間があるようでしたら、住宅展示場などに出かけてみてください。そしてお客さまの好みのクロスはどんなタイプのものなのか、その色や質感、肌触りをその目で確認されるのが良いと思います。
その際に大切なのは、部屋ごとの完成予想図を頭に思い浮かべながら見ていただくということです。テーブル、ソファや観葉植物などの色や配置を考え、そのイメージに合うクロスを選んでいただきたいということです。部屋全体のカラーコーディネートや照明器具を頭に思い描くことで、クロスのイメージも少しずつ決まってくると思います。
10. 将来、間取りの変更をしたい。
結論から言うと、間取りの変更は可能です。木造在来工法の家はツーバイフォー工法やハウスメーカーの家と比べて、比較的簡単に間取りの変更を行うことができます。
誰にとっても将来のことをきちんと予測することは不可能です。予定より子どもさんが増えるかもしれませんし、歳をとるに従ってバリアフリー住宅についてのご要望が切実なものに変わるかもしれません。またご両親と同居する可能性だって否定できませんね。
ライフスタイルの変化に応じて間取りを自由に変えられる木造在来工法こそ、子育て世代にふさわしい家づくりの工法なのだと思います。その魅力は構造見学会でお確かめいただけます。わからないことなどがございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください。
11. インテリアのアドバイスもお願いできるの?
部屋のインテリアは家全体の雰囲気を決める非常に大切な要素です。家の中でリラックスして過ごすためには、そこが家族みなさんにとって安心してくつろぐことのできる、居心地の良い空間でなくてはならないでしょう。
インテリアを上手にまとめるためにはいくつかのポイントがあります。まずクロスや床材の風合いを統一すること。次に基本となる色を決めて、その色に合わせて部屋全体をカラーコーディネートすること。そして、使いやすさを重視しながら家具を配置し、カーテンや照明器具を取り揃えます。
インテリアでお悩みの場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。これまで経験と知識を最大限に活用して、あなたの家づくりをトータルにサポートしていきます。
12. 全館暖房の家ってポカポカなの?
冬になると、あたたかい家というのは本当に良いものだな、としみじみ感じることがあります。全館暖房の家は、家全体がポカポカしてスリッパを履くのを忘れてしまいます。まるで陽だまりでくつろぐような心地よい気分を体感できます。
快適な居住環境を保ち、建物の寿命を長くするためには、各部屋はもちろん洗面室、トイレ、ホールにもパネルヒーターを設置し、建物内の温度差をなくすことが大切です。
ただ、このようにあたたかくなるのは使用するパネルヒーターだけの力ではありません。家全体の断熱構造がどうなっているのか、熱効率の良い間取りになっているかどうかが大きく影響します。具体的にはリビングに階段のある家、吹き抜けのある家については前もってきちんと確認することが大切です。わからないことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
13. 結露を防ぐにはどうすればいい?
冬になって暖房を入れると、窓ガラスにじっとりと水滴がついているのを目にしたことがあるでしょう。住宅にまつわる不平・不満のうち、必ず上位にあがるのがこの「結露」についてです。
結露対策として挙げられるのは、次の通りです。
1. サッシをペアガラスにする
2. 断熱材は密度の高いものを使う
細かい説明は除きますが、結露はこの2点によってほぼ解消されます。しかし、こういった建築上の対策のほかに、結露を防止するためには日常生活のなかでできるだけ「換気」を心がけることが大切です。
寒い冬の時期でもなるべく2時間に1回、5分程度は窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。また台所やお風呂場の換気扇をできるだけまわすように心がけ、時には除湿器を使いながら室内の空気を動かすことも大切です。
14. 自然素材はお手入れが大変?
自然素材の家はムクの床板、珪藻土(けいそうど)による壁、はりをむき出しにした天井など、自然のぬくもりを体いっぱいに感じることができる開放的な空間です。一歩足を踏み入れれば誰でも、まるで森の中で暮らしているような爽やかな気分を味わうことができるでしょう。
ただし、自然素材には汚れがつくとなかなか落としづらい、傷がつくと目立ちやすいなどの短所があることも事実です。家づくりを考える際には、それぞれの長所と短所をきちんと理解した上で、家族のみなさんにとってイチバン良いと思うものをお選びください。また完成後は粗雑に扱うのではなく、充分にかわいがってください。
家はこれから先の長い人生をずっと共に過ごす大切な空間です。年に一度の大掃除や機会があれば床にワックスをかけるなど、たくさんの愛情を注いだ良いお付き合いをお願いいたします。
15. 二世帯住宅の注意点は?
二世帯での同居ということですが、一言で同居といっても夫の両親と同居をする場合、また妻の両親と同居をする場合もありますね。一番大切なことは、どんな形で同居するのが自分たちにとって望ましいかを家族みんなでじっくりと話し合うことです。現実と将来の両方を考え、家族みんなが本音で話し合うこと。そこでお互いの考え方を理解し合うことができれば、何も心配はいりませんね。
時間帯や食事の好み、子育てに対する考え方や価値観など、親子といえどもさまざまな違いがあるのが現実です。お互いに気兼ねすることなく生活できるように、浴室、トイレ、キッチン、玄関などをどのように設けるか、時間をかけてじっくりと相談してください。その際に、もし何かアドバイスをほしいとお望みの場合は、いつでもご相談に応じます。
16. 結局、全部でいくらかかるの?
家を建てる際に必要なお金の総額は、次を目安にお考えください。
1. 建築費(本体価格、付帯価格、設計管理料)
2. 消費税
3. 諸費用(登記費用、登録免許税、借入手数料、印紙税、ローン保証料、団体信用生命保険料、火災保険料、不動産取得税など)
4. その他(引越し費用、家具・家電製品の購入費用など)
この中でいちばんわかりにくいのは、3番の諸費用ですね。これは建築する家の大きさや住宅ローン借入金によっても異なるので一概に申し上げることはできません。だいたいの目安として100万円程度とお考えください。家づくりを考えるうえでは建築費だけでなく、その他の必要経費についてもよくお考えのうえ、余裕を持った資金計画をおすすめいたします。
17. サービスや値引きを要求してもいいの?
たいへん残念なことなのですが、今まで住宅業界では当たり前のように値引きが行われてきました。
お客様にとってはもちろん、値引きはありがたいものでしょう。しかし、値引きがあるがためにあらかじめ200万、300万という金額が建築費に上乗せされていたのも事実です。これは何を意味しているのかと言うと、何も言わない人からはそのままの金額をもらう。そして値引きを頼まれた人からだけ、その分の金額をマイナスしていたということです。
言うまでもないことですが、このようなことは決してあってはならないことです。わたしたちは初めからウソのない正直な価格を提供しています。サービスや値引きは、本来あってはならないことなのだと強く信じています。
18. 見積書はどうやって見ればいいの?
見積書を見比べるときに重要なのは、総額ではなくその中身です。例えばA社のほうが高いけれどカーテンや食器棚が含まれている、B社は安いけれど標準装備として含まれるものが少ないといった場合、結果的にどちらが安いかどうかを瞬時に判断するのは難しいですね。見積書に何が含まれるかについては見積書に添付されている仕様書を見ることで確認できます。
数社から見積もりをとる時には、後で比較検討しやすいように予算やプランの要望などについてあらかじめ同じ条件で依頼すると良いでしょう。どのような部材を使って仕上げはどうなるのか、設備機器はどんなものか、工事の範囲はどこまでなのか(別途工事費や諸費用も含むのか)などについて、じっくり確認することも重要です。
19. 住宅ローンの上手な組み合わせ方法は?
住宅ローンには多くの種類がありますが、一般的には公的ローン(住宅金融公庫・年金住宅融資・財形住宅融資)を優先して利用、それでも足りない場合は民間の金融機関のローンを利用します。
ただ、常にこのような組み合わせがよいとは限りません。現在のような低金利の時代においては、低い金利で固定された固定金利の商品が有利です。また逆に高金利の時代に申し込みをすれば、返済終了時まで高い金利のまま払い続けなければなりません。民間の金融機関の住宅ローンは種類が多く、必要な書類の提出にかかる手続きが公的資金よりラクといった利点もあります。